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2017年06月08日

【絶滅危惧種まみれ】山を調査してみた。

お久しぶりです。更新が遅くなってしまい申し訳ありません。
このかん、山の調査、水質調査、企業の調査を並行して行なっていました。

ようやく纏まってきたので、記事をアップします。



さて、去る4月、計画予定地すぐ側の水源地で絶滅危惧種のアマミイシカワガエルを発見したとの報道がありました。

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朝日新聞より

「日本一美しいカエル」撮影に成功 処分場予定地そばで


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管理人も計画予定地付近の森の調査を3月、4月に行いました。







計画予定地の直ぐ側には、崎原集落の住民の生活に欠かせない水源地へと繋がる渓流があります。



そこで絶滅危惧種であるカンアオイやレンギョウエビネ、カクチョウラン、アカバシュスランなどを大量に確認しました。


(カンアオイすごかったー!生まれて初めて野生のを見ました!)









準絶滅危惧種ではトクサランなどもあり、森林保護の観点からも、計画予定地周辺は非常に重要な環境だと考えるのが妥当なのではないでしょうか。




産廃処分場計画予定地の森には渡り鳥であるサンコウチョウの囀りや天然記念物であるオーストンオオアカゲラのドラミングが響いていました。


計画が覆らないならば、彼らも棲家を追い出されてしまうでしょう。




企業は「周辺には希少な動植物なんか全く無かったです」




と説明会で話していたようですが、何処に目玉が付いてるんすかね。




あ、引っこ抜いて無かったことにしようとアリバイ工作しても無駄っすよ、此方は全部GPSに紐付けられた植物の写真データを複数人で管理しております。


ここに作るとか絶対に無理なのでは?



空間は繋がっているし、こんなに近くに水場があり、絶滅危惧種が沢山生えている。

(詳しい場所、内容は盗掘を警戒するために伏せます)








汚染水が地下水に染み込むのは勿論の事、雨で増水したり、風が吹く度に汚染が押し寄せるという可能性は大いにあるでしょう。



アマミトゲネズミやクロウサギなどの目撃情報もあり、さらなる動物の調査を予定しています。
乞うご期待♡



あ、いらしてくれた先生に聞き忘れちゃったんだけど、しーまをお読みの皆様は、この植物が何かわかりますか?


葉っぱが丸いランみたいな!






ブヨに咬まれまくり´д`
軍用ブーツとジーンズの上から咬むって本当に君たちはなんなの!




次回は、水質検査に関するフィールドワークについて書きますよ♡




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Posted by 管理人( ´ ▽ ` ) at 03:35Comments(5)崎原の自然

2017年02月25日

【悲報】真っ黒く汚染されたサワガニが見つかる

貴方が島っちゅなら、川で採取したタナガやモクズガニに一度は舌鼓を打ったことがあるかもしれません。


シマの風物詩であり、ご馳走のタナガやモクズガニ。

ふやふや、ガン汁、唐揚げ、タナガキムチなんかも有りますよね。


しかし、処分場が出来てしまえば、タナガやモクズガニなどの甲殻類は汚染され、島の食文化もやがて破壊されてしまう可能性は大いにあるでしょう。






これは、汚染により真っ黒になったサワガニです。


安定型産業廃棄物最終処分場に対して約300件の調査実績をもつ、元千葉工業大学助教の八尋信英氏が福岡の筑紫野市平等寺で撮影したものです。






真っ黒なサワガニを確認できたのは産廃処分場の下流でした。このポイントからは高濃度のマンガンが検出されました。





環境省の資料
マンガンの毒性について



パーキンソン病やアルツハイマー病の患者の脳にはマンガンが蓄積されているとも。自閉症やADHDの原因になるという研究もあります。


マンガンに曝露しすぎると性欲減退やインポテンツになる可能性や、神経毒性なども示唆されています。



もし島に産廃処分場が建設されてしまえば【奄美のタナガや海産物を食うと認知症や不妊になる】という実害を被るのでは。



産廃を操業している企業は、当初は風評被害だ!これはカニが擬態しているんだ。と主張しました。


これに対し、八尋助教は調査に乗り出します。


生き物は擬態しても、敵に普段見えない部位である腹部まで黒くなるということはありえません。


しかし、高濃度のマンガンが検出された産廃処分場の下流に棲むサワガニはこのようにお腹まで全て真っ黒なのです。



解剖してみたところ、毒物を濾すフィルターの役割を果たすエラまでもが真っ黒に着色していたのです。





なお、産廃処分場から離れた水源のサワガニは普通の色です。

(おーかわいいお腹だなー)




比較してみると一目瞭然です。







白く泡立ち濁る川。





ドス黒い毒水が溜まる安定型産業廃棄物最終処分場。







(どちらも福岡県飯塚市の安定型産業廃棄物最終処分場の例)


ひとたび、建設を許してしまえば、このような地獄的様相が島に出現するのです。



本当に島にとってマイナスしかないんですよ、この計画は。
華々しく島を観光リゾート化、自然遺産を謳う陰で、地味な集落を内地のゴミ捨て場にし、カネを吸い上げるという図式です。



キックバックが入るで有ろう某氏や某社の借金のために、どうして島の子どもたちの健康や命を差し出さなくてはならないのですか?



産廃処分場計画地の下流にある、この美しい田平の滝も毒の滝と化すでしょう。









崎原だけの問題ではありません。
戸口川まで流れ込むので最終的には奄美の海まで汚染されます。




(トレーラーの画像は福岡県嘉麻市の環境問題を考える情報紙 ほっとけんより転載)


県、企業は直ちに産廃処分場の計画を白紙撤回するべきです!


島を守るために、署名のご協力をお願い致します。

わきゃ島に新しい産廃は絶対に必要ありません。

島のみんなの健康をどうか守って下さい。




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Posted by 管理人( ´ ▽ ` ) at 00:46Comments(2)崎原の自然

2017年02月06日

崎原自然観察会行ってきましたレポ



2月5日の日曜日に、大規模な産廃処分場建設が画策されている名瀬市内の崎原地区にて自然観察を行いました。




名瀬は勿論のこと、宇検、市、笠利からも自然破壊の危機に島人が駆けつけて下さいました。



参加者は老若男女、観光客の方々も合わせて25人前後で、滝までの道を目指します。



ここは田雲川。ここの水をポンプで汲み上げて、崎原小・中学校の給食やプールに使用します。





この上流に産廃の最終処分場を作るというのです。
今回は、産廃計画予定地の下流に位置する滝を目指します。



奄美の風土や歴史に詳しい参加者は、
『ああ、ポンプの前に白くて大きな貝が沈めてある。クモガイかスイジガイではないですか』



島では玄関に魔除けの貝を置きますよね。命の水を守りたいという、島人の願いを垣間見ることができます。




いよいよ、滝に向けて歩いていきます。





こちらはオオタニワタリ。






で・でかい。。
5メートル以上あるのでは?



白い花が透明度の高い水に浮いていました。
これ、なにかな?





こちらの青い果実は、マルハルリミノキ。宇検からいらした植物の専門家が、絶滅危惧種をここで発見しました。





そして、こちらが田平の滝。
落差は20数メートル程です。







この上流に大型ディスカウントストア、ビック2の8個分あまりの開発をしようというのです。




さて、滝はマイナスイオンが出ているから空気が爽快だと一般的にいいますが、
滝のマイナスイオン水はプラスに帯電した汚染を吸着します。
その水を飲んだらどうなりましょうか。


(プラスとマイナス、陰と陽、そして男と女は引き合うでしょ。
1つになって水に溶けていくのよ。)



つまり、このような美しい滝も、ダイレクトに影響が出ると思われます。






『この田平の滝で小学校の頃は遊んだんだよ。』


『夏に来たら蜻蛉が飛び交って物凄く綺麗だった。』




国立環境研究所は、蜘蛛やカマキリ、トンボなどに、有機フッ素化合物が蓄積されやすいと発表しています。



また、重金属である放射性銀が蜘蛛に蓄積したという文科省のサイトを震災後に管理人も確認しています。




基準値を守ります!だから大丈夫だよね!

みたいな世迷言を行政や企業は話しているようですが。



ごくわずかな汚染・・・つまり人間が定めた基準値以下でも、処分場から出た粉塵、ガス化した物質、水の汚染が虫や植物の生態系に影響を与えるのは必至でしょう。



森には、絶滅危惧種であるルリカケスやアカヒゲの鳴き声が、せせらぎの音と共に響いています。


産廃建設を推進する企業らは、昆虫を捕食する生き物に生体濃縮を起こさせ、滅ぼしてしまうという想像力もないのですか?



心拓、三宝開発、イワックス、そして一部の議員および奄美市こそが、崎原の生き物を絶滅させたと末代まで語り継がれるのでは。











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