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2017年02月25日

【悲報】真っ黒く汚染されたサワガニが見つかる

貴方が島っちゅなら、川で採取したタナガやモクズガニに一度は舌鼓を打ったことがあるかもしれません。


シマの風物詩であり、ご馳走のタナガやモクズガニ。

ふやふや、ガン汁、唐揚げ、タナガキムチなんかも有りますよね。


しかし、処分場が出来てしまえば、タナガやモクズガニなどの甲殻類は汚染され、島の食文化もやがて破壊されてしまう可能性は大いにあるでしょう。






これは、汚染により真っ黒になったサワガニです。


安定型産業廃棄物最終処分場に対して約300件の調査実績をもつ、元千葉工業大学助教の八尋信英氏が福岡の筑紫野市平等寺で撮影したものです。






真っ黒なサワガニを確認できたのは産廃処分場の下流でした。このポイントからは高濃度のマンガンが検出されました。





環境省の資料
マンガンの毒性について



パーキンソン病やアルツハイマー病の患者の脳にはマンガンが蓄積されているとも。自閉症やADHDの原因になるという研究もあります。


マンガンに曝露しすぎると性欲減退やインポテンツになる可能性や、神経毒性なども示唆されています。



もし島に産廃処分場が建設されてしまえば【奄美のタナガや海産物を食うと認知症や不妊になる】という実害を被るのでは。



産廃を操業している企業は、当初は風評被害だ!これはカニが擬態しているんだ。と主張しました。


これに対し、八尋助教は調査に乗り出します。


生き物は擬態しても、敵に普段見えない部位である腹部まで黒くなるということはありえません。


しかし、高濃度のマンガンが検出された産廃処分場の下流に棲むサワガニはこのようにお腹まで全て真っ黒なのです。



解剖してみたところ、毒物を濾すフィルターの役割を果たすエラまでもが真っ黒に着色していたのです。





なお、産廃処分場から離れた水源のサワガニは普通の色です。

(おーかわいいお腹だなー)




比較してみると一目瞭然です。







白く泡立ち濁る川。





ドス黒い毒水が溜まる安定型産業廃棄物最終処分場。







(どちらも福岡県飯塚市の安定型産業廃棄物最終処分場の例)


ひとたび、建設を許してしまえば、このような地獄的様相が島に出現するのです。



本当に島にとってマイナスしかないんですよ、この計画は。
華々しく島を観光リゾート化、自然遺産を謳う陰で、地味な集落を内地のゴミ捨て場にし、カネを吸い上げるという図式です。



キックバックが入るで有ろう某氏や某社の借金のために、どうして島の子どもたちの健康や命を差し出さなくてはならないのですか?



産廃処分場計画地の下流にある、この美しい田平の滝も毒の滝と化すでしょう。









崎原だけの問題ではありません。
戸口川まで流れ込むので最終的には奄美の海まで汚染されます。




(トレーラーの画像は福岡県嘉麻市の環境問題を考える情報紙 ほっとけんより転載)


県、企業は直ちに産廃処分場の計画を白紙撤回するべきです!


島を守るために、署名のご協力をお願い致します。

わきゃ島に新しい産廃は絶対に必要ありません。

島のみんなの健康をどうか守って下さい。




こちらから署名ができます。奄美を愛する皆様どうかどうか!!ご一読を!



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Posted by 管理人( ´ ▽ ` ) at 00:46Comments(2)全国の最終処分場崎原の自然

2017年02月18日

ゴミ弁連集会レポその2

前回の続き。



続いては籠橋隆明弁護士。





彼はかつてのアマミノクロウサギ訴訟に関わった弁護士です。


「かつてのクロウサギ裁判では県、環境省まで支持者を拡げていきました。大義があれば必ず賛同者は増え勝てます。支持者を増やしていきましょう!」


アマミノクロウサギ訴訟とは、1990年代にアマミノクロウサギが多数生息している住用と龍郷にゴルフ場開発が計画されたことを受け、アマミノクロウサギやルリカケス、リュウキュウトラツグミといった動物たちが原告になり耳目を集めた裁判。


このクロウサギ裁判は最終的に企業側である岩崎産業にまで支持者がでたそう。






次は福岡県嘉麻市(かまし)にある安定型産業廃棄物最終処分場の拡張工事に反対している
「生命の水を守る会」の新井氏です。





パンフレットを配っていらしたのですが、その中に去年の夏頃にツィッターで見てドン引きした写真がありました。




それがこちら。
(嘉麻市の環境問題を考える情報紙 ほっとけんより転載)



化学変化がないという理由で素掘りの穴にゴミを埋めるのが安定型産業廃棄物最終処分場と定義されています。


しかし、嘉麻の処分場には地面からガス抜きのパイプが突き出して其処からガスが噴出しているのが見てとれます。



地下で発酵や化学反応が進み、ゴミからガスが大量に出てるという証左です。なにも安定していないということでしょう。






足掛け7年という長大な反対運動を展開されていますがゴミは県外から大量に搬入されているとのことです。






これは奄美の未来か。こうなる前に絶対に処分場建設を阻止しなくては。




新井さん。ご足労いただき誠にありがとうございました!
連帯して共に闘いましょう!

ブログ
生命の水を守る会



次は薗博明さん。
かつてのクロウサギ裁判でも最先頭で闘い、島文化と風土を愛す、島っちゅが誇るイデオローグ。



「水がなければ生きていけない住民の命を無視する行為であり、本当に許しがたい!これは徳之島、宇検村に続く島の危機です!」

と熱く檄を飛ばしました。


続けて飛び入りで発言した関議員。


「島には新しい処分場は不必要なのに、権利は内地の企業に渡るとのことです、背後関係に何があるのでしょう。実におかしい話ではないですか」


「私は市長に話を聞きました。
朝山市長はこういいます。市長として困惑している。これから自然世界遺産登録をする内外にも影響があるのではないかと思う。」

「全ての議員が反対すれば、必ず変わる
。市が一丸となれば、情勢は動くんです。」

と、議会からの行動を提起しました。


最後にまとめとして高橋謙一弁護士。




「県は中々、味方になってくれないかもしれませんが行政は味方になってくれるかもしれない。」


「やれることは全てやりましょう。
色々な闘い方があります。世論を作り出そうではありませんか!」


これにて、今回のごみ弁連レポは終わりです。


会場に来ていた崎原のおばあちゃんが、ネット署名や、反対のメッセージを見て、
「あげー、これは何?!」と、すごく喜んでくれていたってのを後から聞いて嬉しくなりました。


そうなんよ、崎原は孤独じゃないよ。


本集会も、島の危機に他集落からも沢山来てくれたし、
海外からも今、すごく注目が集まっていますし、科学者の先生からも奄美を助けたい!と有難い申し出をいただきました。


あ、ちなみに、このネット署名は匿名なので誰にもバレずに民意を表せます!笑っ

よろしくお願い致します!



こちらから署名ができます。奄美を愛する皆様どうかどうか!!ご一読を!



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2017年02月16日

ゴミ弁連集会、行ってきましたレポ1

【お詫び】ビック2、80個分という表記について。


当ブログをお読みの皆さまに、お詫びと訂正があります。
昨日、管理人に連絡があり、


「連絡ミスがありました。崎原の産廃処分場計画予定地は49万平方メートルではないです」

と言われました。


以下が実際の数値です。

誤・・・492,650平方メートル

正・・・42,650平方メートル


なので、正確な数字はビックツー80個分ではなく、ビックツー8.16杯分です。

勘違いをブログに載せてしまっていたことを心より陳謝致します。

誠に申し訳ございません。


今後は、管理人が実際に目で確認した情報以外は載せないように致します。


(他にもしーまで80個って書いてくれている皆さん、管理人のブログ読んだからですよね、本当に本当にごめんなさい。。)





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さて、今回は2月11日土曜日の、ゴミ弁連集会をレポします。


17時という早い時間でありながら、100人以上が島の危機に詰めかけました。




ゴミ弁連の坂本博之弁護士は安定型処分場の危険性や違法性をベースに、原発事故と安定型処分場の話もされていました。







「奄美に新しく最終処分場を作る必要性が見受けられない。それなのに新設するというのは島外から危険性の高いゴミをカネを貰って受け入れる懸念があります」



「裁判は最後の手段です。もし産廃計画を認めれば市長はリコールされるし、議員は次の選挙で落とすなど闘い方は色々ある。世論をつくりだすことが大事」




たとえば、去年12月の奄美市議会定例会ではこんな話がなされたそう。

質問者一覧

この一般質問の行政の回答では、


基準をまもります!
産廃会社にちゃんと指導します!
展開検査やパトロールだって、ちゃんとします!
(当たり前)


などの答弁があったとのこと。




全国津々浦々の企業や行政も、ガン首揃えて同じことを唱えるのですが・・・
結局、むちゃくちゃに汚染されている事例ばかりなのが安定型産業廃棄物最終処分場なのです。





たとえば、今回ゴミ弁連で紹介された安定型処分場の弊害の一部を紹介すると以下の通り。


・処分場跡地では植物が育たなくなっている

・医療用の使用済み針が水源の下流に大量に流れてくる

・金属は腐食するため土壌や水を汚染する

・プラスチックに付着した有機物が土壌や水を汚染する

・下流の川が真っ赤に濁っている




元千葉工業大学、八尋助教の講演会の記事でも汚染状況について詳しく述べています。





また、安定型産業廃棄物最終処分場は、

他の管理型や遮断型の処分場に対して管理費が少ない、安上がりなゴミ捨て場なのです。

安易な受け入れ先として島が狙われてるのでしょう。
(画像は環境省pdfより)






坂本弁護士は、こうも語りました。


「安定型処分場の建設は、実際のところ震災以降に増えている。」



以前のブログ記事でも述べましたが、2012年、環境省は8000bq以下の放射性廃棄物を普通のゴミとして処理することにお墨付きを与えています。

※震災前は100bq以下は厳重管理



(余談ですがガレキ広域処理の「絆」プロパガンダも環境省が電通に頼んでやったという報道も)

リンク



「つまり・・・こういった放射性廃棄物がゴミに混ざって全国に運ばれる可能性は否定できない」

とも坂本弁護士はいいます。




ゴミを埋めたら最後、どのような健康被害が島民に出ても責任は取らない。


なぜなら国や環境省が定めた基準値以下で健康被害がおきるのはあり得ないのだから。


・・・という体制としてあるのが今回、崎原に作られようとしている安定型最終処分場なのです。





続いては村田正人弁護士。
彼は三宝開発が提出した図面を用いて問題点を指摘。




【安定型産業廃棄物最終処分場】と銘打つには本来ならば取り付けられるはずのない謎の取水管が存在する、とのこと。



ゴミの中を通った汚染水はその取水管を通し何処に流すというのでしょうか?!


また、そもそも処分場の建設にあたり住民側には同意書を提出するなどの運びがあったはずだと村田弁護士は言います。



しかし今回、いきなり問答無用で重機が水源地近くに運び込まれ、説明会が開かれて工事に入ると言われた経緯があります。



これは17年前に許可取ってるんで、まだ有効ですよね。という業者、市、県のやり取りからです。



県からはいっぺん許可がでたら有効だ、との回答が。



あまりに独善的、完全に崎原住民の民意を無視している状態であると、村田弁護士はのべます。



やがて島全体にまわる汚染。


その地で生きようとするものにとって、おいそれと承諾させられる話だと思ったら大間違い。


崎原の住民と我々有志は未来を賭けて立ち上がります。


必ずや産廃処分場建設計画を白紙撤回させようではありませんか!




次回に続きます( ´ ▽ ` )ノ



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