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2017年06月08日

【絶滅危惧種まみれ】山を調査してみた。

お久しぶりです。更新が遅くなってしまい申し訳ありません。
このかん、山の調査、水質調査、企業の調査を並行して行なっていました。

ようやく纏まってきたので、記事をアップします。



さて、去る4月、計画予定地すぐ側の水源地で絶滅危惧種のアマミイシカワガエルを発見したとの報道がありました。

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朝日新聞より

「日本一美しいカエル」撮影に成功 処分場予定地そばで


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管理人も計画予定地付近の森の調査を3月、4月に行いました。







計画予定地の直ぐ側には、崎原集落の住民の生活に欠かせない水源地へと繋がる渓流があります。



そこで絶滅危惧種であるカンアオイやレンギョウエビネ、カクチョウラン、アカバシュスランなどを大量に確認しました。


(カンアオイすごかったー!生まれて初めて野生のを見ました!)









準絶滅危惧種ではトクサランなどもあり、森林保護の観点からも、計画予定地周辺は非常に重要な環境だと考えるのが妥当なのではないでしょうか。




産廃処分場計画予定地の森には渡り鳥であるサンコウチョウの囀りや天然記念物であるオーストンオオアカゲラのドラミングが響いていました。


計画が覆らないならば、彼らも棲家を追い出されてしまうでしょう。




企業は「周辺には希少な動植物なんか全く無かったです」




と説明会で話していたようですが、何処に目玉が付いてるんすかね。




あ、引っこ抜いて無かったことにしようとアリバイ工作しても無駄っすよ、此方は全部GPSに紐付けられた植物の写真データを複数人で管理しております。


ここに作るとか絶対に無理なのでは?



空間は繋がっているし、こんなに近くに水場があり、絶滅危惧種が沢山生えている。

(詳しい場所、内容は盗掘を警戒するために伏せます)








汚染水が地下水に染み込むのは勿論の事、雨で増水したり、風が吹く度に汚染が押し寄せるという可能性は大いにあるでしょう。



アマミトゲネズミやクロウサギなどの目撃情報もあり、さらなる動物の調査を予定しています。
乞うご期待♡



あ、いらしてくれた先生に聞き忘れちゃったんだけど、しーまをお読みの皆様は、この植物が何かわかりますか?


葉っぱが丸いランみたいな!






ブヨに咬まれまくり´д`
軍用ブーツとジーンズの上から咬むって本当に君たちはなんなの!




次回は、水質検査に関するフィールドワークについて書きますよ♡




こちらから署名ができます。奄美を愛する皆様どうかどうか!!ご一読を!



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Posted by 管理人( ´ ▽ ` ) at 03:35Comments(5)崎原の自然

2017年02月25日

【悲報】真っ黒く汚染されたサワガニが見つかる

貴方が島っちゅなら、川で採取したタナガやモクズガニに一度は舌鼓を打ったことがあるかもしれません。


シマの風物詩であり、ご馳走のタナガやモクズガニ。

ふやふや、ガン汁、唐揚げ、タナガキムチなんかも有りますよね。


しかし、処分場が出来てしまえば、タナガやモクズガニなどの甲殻類は汚染され、島の食文化もやがて破壊されてしまう可能性は大いにあるでしょう。






これは、汚染により真っ黒になったサワガニです。


安定型産業廃棄物最終処分場に対して約300件の調査実績をもつ、元千葉工業大学助教の八尋信英氏が福岡の筑紫野市平等寺で撮影したものです。






真っ黒なサワガニを確認できたのは産廃処分場の下流でした。このポイントからは高濃度のマンガンが検出されました。





環境省の資料
マンガンの毒性について



パーキンソン病やアルツハイマー病の患者の脳にはマンガンが蓄積されているとも。自閉症やADHDの原因になるという研究もあります。


マンガンに曝露しすぎると性欲減退やインポテンツになる可能性や、神経毒性なども示唆されています。



もし島に産廃処分場が建設されてしまえば【奄美のタナガや海産物を食うと認知症や不妊になる】という実害を被るのでは。



産廃を操業している企業は、当初は風評被害だ!これはカニが擬態しているんだ。と主張しました。


これに対し、八尋助教は調査に乗り出します。


生き物は擬態しても、敵に普段見えない部位である腹部まで黒くなるということはありえません。


しかし、高濃度のマンガンが検出された産廃処分場の下流に棲むサワガニはこのようにお腹まで全て真っ黒なのです。



解剖してみたところ、毒物を濾すフィルターの役割を果たすエラまでもが真っ黒に着色していたのです。





なお、産廃処分場から離れた水源のサワガニは普通の色です。

(おーかわいいお腹だなー)




比較してみると一目瞭然です。







白く泡立ち濁る川。





ドス黒い毒水が溜まる安定型産業廃棄物最終処分場。







(どちらも福岡県飯塚市の安定型産業廃棄物最終処分場の例)


ひとたび、建設を許してしまえば、このような地獄的様相が島に出現するのです。



本当に島にとってマイナスしかないんですよ、この計画は。
華々しく島を観光リゾート化、自然遺産を謳う陰で、地味な集落を内地のゴミ捨て場にし、カネを吸い上げるという図式です。



キックバックが入るで有ろう某氏や某社の借金のために、どうして島の子どもたちの健康や命を差し出さなくてはならないのですか?



産廃処分場計画地の下流にある、この美しい田平の滝も毒の滝と化すでしょう。









崎原だけの問題ではありません。
戸口川まで流れ込むので最終的には奄美の海まで汚染されます。




(トレーラーの画像は福岡県嘉麻市の環境問題を考える情報紙 ほっとけんより転載)


県、企業は直ちに産廃処分場の計画を白紙撤回するべきです!


島を守るために、署名のご協力をお願い致します。

わきゃ島に新しい産廃は絶対に必要ありません。

島のみんなの健康をどうか守って下さい。




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Posted by 管理人( ´ ▽ ` ) at 00:46Comments(2)全国の最終処分場崎原の自然

2017年02月21日

【10,000筆超】奄美の高校生にも署名がバズり始めるか

先日、『奄美市の産廃廃棄物処分場建設に反対する署名』を古見方産業廃棄物対策協議会のメンバーが大島支庁に提出してきたとのことです!


・一般署名 6,286名
・ネット署名 4,091名

合計 10,377名の賛同を頂きました。


ありがとうございます!











今回が1次集約ということで、産廃処分場建設に反対する署名は引き続き集めています!
こちらのリンクからお願いします。



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また、署名用紙が欲しい人は当ブログにコメントいただければ幸いです。



報道陣が取材に来てくれました。





管理人はもとより周辺の友達も、テレビが自宅にないので確認できないのですが、(なんという生活!笑)この様子は鹿児島テレビで放送されていたかもしれません。



また、崎原から発したネット署名は自然保護クラスタや被曝回避クラスタ、国内外の奄美ファンを経て、ついに10代の若い世代にも署名が回りはじめました。



私達はずっと見てますよ。
市長、行政、議会、そして企業の動向を。


さまざまな都合の悪すぎる事実を誰かに告発されて国内外に遺恨を残すよりも、産廃処分場建設計画はただちに白紙撤回すべきなのでは。



なにより、未来を体現する島の子どもたちに、どう顔向けするつもりなのでしょうか。


(マジでやばい広めてくれー)


(署名まだ少ないからやばいかも)


(なんで1回頓挫したのにまたやるのかナゾすぎる)


(奄美特有の綺麗な自然が汚染されてしまいます、私は反対です)



高校生のTwitterより





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Posted by 管理人( ´ ▽ ` ) at 19:16Comments(2)おしらせ

2017年02月18日

ゴミ弁連集会レポその2

前回の続き。



続いては籠橋隆明弁護士。





彼はかつてのアマミノクロウサギ訴訟に関わった弁護士です。


「かつてのクロウサギ裁判では県、環境省まで支持者を拡げていきました。大義があれば必ず賛同者は増え勝てます。支持者を増やしていきましょう!」


アマミノクロウサギ訴訟とは、1990年代にアマミノクロウサギが多数生息している住用と龍郷にゴルフ場開発が計画されたことを受け、アマミノクロウサギやルリカケス、リュウキュウトラツグミといった動物たちが原告になり耳目を集めた裁判。


このクロウサギ裁判は最終的に企業側である岩崎産業にまで支持者がでたそう。






次は福岡県嘉麻市(かまし)にある安定型産業廃棄物最終処分場の拡張工事に反対している
「生命の水を守る会」の新井氏です。





パンフレットを配っていらしたのですが、その中に去年の夏頃にツィッターで見てドン引きした写真がありました。




それがこちら。
(嘉麻市の環境問題を考える情報紙 ほっとけんより転載)



化学変化がないという理由で素掘りの穴にゴミを埋めるのが安定型産業廃棄物最終処分場と定義されています。


しかし、嘉麻の処分場には地面からガス抜きのパイプが突き出して其処からガスが噴出しているのが見てとれます。



地下で発酵や化学反応が進み、ゴミからガスが大量に出てるという証左です。なにも安定していないということでしょう。






足掛け7年という長大な反対運動を展開されていますがゴミは県外から大量に搬入されているとのことです。






これは奄美の未来か。こうなる前に絶対に処分場建設を阻止しなくては。




新井さん。ご足労いただき誠にありがとうございました!
連帯して共に闘いましょう!

ブログ
生命の水を守る会



次は薗博明さん。
かつてのクロウサギ裁判でも最先頭で闘い、島文化と風土を愛す、島っちゅが誇るイデオローグ。



「水がなければ生きていけない住民の命を無視する行為であり、本当に許しがたい!これは徳之島、宇検村に続く島の危機です!」

と熱く檄を飛ばしました。


続けて飛び入りで発言した関議員。


「島には新しい処分場は不必要なのに、権利は内地の企業に渡るとのことです、背後関係に何があるのでしょう。実におかしい話ではないですか」


「私は市長に話を聞きました。
朝山市長はこういいます。市長として困惑している。これから自然世界遺産登録をする内外にも影響があるのではないかと思う。」

「全ての議員が反対すれば、必ず変わる
。市が一丸となれば、情勢は動くんです。」

と、議会からの行動を提起しました。


最後にまとめとして高橋謙一弁護士。




「県は中々、味方になってくれないかもしれませんが行政は味方になってくれるかもしれない。」


「やれることは全てやりましょう。
色々な闘い方があります。世論を作り出そうではありませんか!」


これにて、今回のごみ弁連レポは終わりです。


会場に来ていた崎原のおばあちゃんが、ネット署名や、反対のメッセージを見て、
「あげー、これは何?!」と、すごく喜んでくれていたってのを後から聞いて嬉しくなりました。


そうなんよ、崎原は孤独じゃないよ。


本集会も、島の危機に他集落からも沢山来てくれたし、
海外からも今、すごく注目が集まっていますし、科学者の先生からも奄美を助けたい!と有難い申し出をいただきました。


あ、ちなみに、このネット署名は匿名なので誰にもバレずに民意を表せます!笑っ

よろしくお願い致します!



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2017年02月16日

ゴミ弁連集会、行ってきましたレポ1

【お詫び】ビック2、80個分という表記について。


当ブログをお読みの皆さまに、お詫びと訂正があります。
昨日、管理人に連絡があり、


「連絡ミスがありました。崎原の産廃処分場計画予定地は49万平方メートルではないです」

と言われました。


以下が実際の数値です。

誤・・・492,650平方メートル

正・・・42,650平方メートル


なので、正確な数字はビックツー80個分ではなく、ビックツー8.16杯分です。

勘違いをブログに載せてしまっていたことを心より陳謝致します。

誠に申し訳ございません。


今後は、管理人が実際に目で確認した情報以外は載せないように致します。


(他にもしーまで80個って書いてくれている皆さん、管理人のブログ読んだからですよね、本当に本当にごめんなさい。。)





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さて、今回は2月11日土曜日の、ゴミ弁連集会をレポします。


17時という早い時間でありながら、100人以上が島の危機に詰めかけました。




ゴミ弁連の坂本博之弁護士は安定型処分場の危険性や違法性をベースに、原発事故と安定型処分場の話もされていました。







「奄美に新しく最終処分場を作る必要性が見受けられない。それなのに新設するというのは島外から危険性の高いゴミをカネを貰って受け入れる懸念があります」



「裁判は最後の手段です。もし産廃計画を認めれば市長はリコールされるし、議員は次の選挙で落とすなど闘い方は色々ある。世論をつくりだすことが大事」




たとえば、去年12月の奄美市議会定例会ではこんな話がなされたそう。

質問者一覧

この一般質問の行政の回答では、


基準をまもります!
産廃会社にちゃんと指導します!
展開検査やパトロールだって、ちゃんとします!
(当たり前)


などの答弁があったとのこと。




全国津々浦々の企業や行政も、ガン首揃えて同じことを唱えるのですが・・・
結局、むちゃくちゃに汚染されている事例ばかりなのが安定型産業廃棄物最終処分場なのです。





たとえば、今回ゴミ弁連で紹介された安定型処分場の弊害の一部を紹介すると以下の通り。


・処分場跡地では植物が育たなくなっている

・医療用の使用済み針が水源の下流に大量に流れてくる

・金属は腐食するため土壌や水を汚染する

・プラスチックに付着した有機物が土壌や水を汚染する

・下流の川が真っ赤に濁っている




元千葉工業大学、八尋助教の講演会の記事でも汚染状況について詳しく述べています。





また、安定型産業廃棄物最終処分場は、

他の管理型や遮断型の処分場に対して管理費が少ない、安上がりなゴミ捨て場なのです。

安易な受け入れ先として島が狙われてるのでしょう。
(画像は環境省pdfより)






坂本弁護士は、こうも語りました。


「安定型処分場の建設は、実際のところ震災以降に増えている。」



以前のブログ記事でも述べましたが、2012年、環境省は8000bq以下の放射性廃棄物を普通のゴミとして処理することにお墨付きを与えています。

※震災前は100bq以下は厳重管理



(余談ですがガレキ広域処理の「絆」プロパガンダも環境省が電通に頼んでやったという報道も)

リンク



「つまり・・・こういった放射性廃棄物がゴミに混ざって全国に運ばれる可能性は否定できない」

とも坂本弁護士はいいます。




ゴミを埋めたら最後、どのような健康被害が島民に出ても責任は取らない。


なぜなら国や環境省が定めた基準値以下で健康被害がおきるのはあり得ないのだから。


・・・という体制としてあるのが今回、崎原に作られようとしている安定型最終処分場なのです。





続いては村田正人弁護士。
彼は三宝開発が提出した図面を用いて問題点を指摘。




【安定型産業廃棄物最終処分場】と銘打つには本来ならば取り付けられるはずのない謎の取水管が存在する、とのこと。



ゴミの中を通った汚染水はその取水管を通し何処に流すというのでしょうか?!


また、そもそも処分場の建設にあたり住民側には同意書を提出するなどの運びがあったはずだと村田弁護士は言います。



しかし今回、いきなり問答無用で重機が水源地近くに運び込まれ、説明会が開かれて工事に入ると言われた経緯があります。



これは17年前に許可取ってるんで、まだ有効ですよね。という業者、市、県のやり取りからです。



県からはいっぺん許可がでたら有効だ、との回答が。



あまりに独善的、完全に崎原住民の民意を無視している状態であると、村田弁護士はのべます。



やがて島全体にまわる汚染。


その地で生きようとするものにとって、おいそれと承諾させられる話だと思ったら大間違い。


崎原の住民と我々有志は未来を賭けて立ち上がります。


必ずや産廃処分場建設計画を白紙撤回させようではありませんか!




次回に続きます( ´ ▽ ` )ノ



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2017年02月09日

【土曜日】戦闘的ゴミ弁連が奄美にやってくる。

来たる2月11日土曜日。

時刻は17時から19時。

名瀬のAIAI広場にてゴミ弁連の緊急集会を行います。





▼ゴミ弁連って何?

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廃棄物に起因する紛争において、住民およびその子孫の生命と健康・環境を守ることを規約に掲げた弁護士の方の連合。

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今回の崎原の産廃処分場反対闘争ですが、ゴミ弁連に加盟されている弁護士の3名の方に法の面からサポートをいただいております。



★坂本 博之氏
★村田 正人氏
★高橋 謙一氏


また、今回の講演ではアマミノクロウサギの保護に取り組まれる弁護士も来島されます。

★籠橋 隆明氏




なお、崎原からは、崎原町内会長の瀧田会長より、三宝開発がどう動いているかの経過報告を行います。




少し余談ですが、ゴミ問題の本質は過剰資本・過剰生産力にあると管理人は思っています。



過剰に消費させられ、ゴミを生み出さなきゃ経済が回らない在り方そのものがおかしいのではと感じています。



壊れたらそのまま捨てるしかない互換性のない部品や工業製品、流行りに乗せられて買わされる商品、あらゆるものがゴミになります。



その蓄積された資本主義の矛盾・・・膨大なツケを無理矢理にでも命や健康を代償にして払わせんと島の子どもたちや生き物が狙われているのです。



痛みは常に立場の弱い方に流れていきます。
本土と離島。
先進国と第三世界。


まだ自然が多く残された奄美から、どうにかそういった構造そのものを変えられたら・・・という微かな希求もあって、当ブログを立ち上げました。個人的な考えですが。



今回のゴミ弁連集会は、産廃処分場建設阻止の闘い方のみならず、ゴミ問題を考えるにも、有意義な集会となるかもしれません。

是非お集まりくださいませ。




こちらをクリックするとゴミ弁連サイトです。

管理人、ついつい面白すぎて長居してしまう( ´ ω ` )ノ
ウィキリークスとか書いてあります!

では、またんきゃ!
(使ってみたかった)


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Posted by 管理人( ´ ▽ ` ) at 19:44Comments(3)イベント告知

2017年02月06日

崎原自然観察会行ってきましたレポ



2月5日の日曜日に、大規模な産廃処分場建設が画策されている名瀬市内の崎原地区にて自然観察を行いました。




名瀬は勿論のこと、宇検、市、笠利からも自然破壊の危機に島人が駆けつけて下さいました。



参加者は老若男女、観光客の方々も合わせて25人前後で、滝までの道を目指します。



ここは田雲川。ここの水をポンプで汲み上げて、崎原小・中学校の給食やプールに使用します。





この上流に産廃の最終処分場を作るというのです。
今回は、産廃計画予定地の下流に位置する滝を目指します。



奄美の風土や歴史に詳しい参加者は、
『ああ、ポンプの前に白くて大きな貝が沈めてある。クモガイかスイジガイではないですか』



島では玄関に魔除けの貝を置きますよね。命の水を守りたいという、島人の願いを垣間見ることができます。




いよいよ、滝に向けて歩いていきます。





こちらはオオタニワタリ。






で・でかい。。
5メートル以上あるのでは?



白い花が透明度の高い水に浮いていました。
これ、なにかな?





こちらの青い果実は、マルハルリミノキ。宇検からいらした植物の専門家が、絶滅危惧種をここで発見しました。





そして、こちらが田平の滝。
落差は20数メートル程です。







この上流に大型ディスカウントストア、ビック2の8個分あまりの開発をしようというのです。




さて、滝はマイナスイオンが出ているから空気が爽快だと一般的にいいますが、
滝のマイナスイオン水はプラスに帯電した汚染を吸着します。
その水を飲んだらどうなりましょうか。


(プラスとマイナス、陰と陽、そして男と女は引き合うでしょ。
1つになって水に溶けていくのよ。)



つまり、このような美しい滝も、ダイレクトに影響が出ると思われます。






『この田平の滝で小学校の頃は遊んだんだよ。』


『夏に来たら蜻蛉が飛び交って物凄く綺麗だった。』




国立環境研究所は、蜘蛛やカマキリ、トンボなどに、有機フッ素化合物が蓄積されやすいと発表しています。



また、重金属である放射性銀が蜘蛛に蓄積したという文科省のサイトを震災後に管理人も確認しています。




基準値を守ります!だから大丈夫だよね!

みたいな世迷言を行政や企業は話しているようですが。



ごくわずかな汚染・・・つまり人間が定めた基準値以下でも、処分場から出た粉塵、ガス化した物質、水の汚染が虫や植物の生態系に影響を与えるのは必至でしょう。



森には、絶滅危惧種であるルリカケスやアカヒゲの鳴き声が、せせらぎの音と共に響いています。


産廃建設を推進する企業らは、昆虫を捕食する生き物に生体濃縮を起こさせ、滅ぼしてしまうという想像力もないのですか?



心拓、三宝開発、イワックス、そして一部の議員および奄美市こそが、崎原の生き物を絶滅させたと末代まで語り継がれるのでは。











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2017年02月01日

【ドン引き】こんな杜撰な資料が有効ってマジですか

今回、入手したのは17年前の産廃計画資料。



これは前市長が、鹿児島県知事にあてた産廃建設の許可を求める資料です。



今回の産廃計画再燃は、これが未だに有効であると判断され県によりゴーサインが出たことが始まりです



これを読んでゾッとしたのは、
具体性の欠片もない文言がつらつらと書いてあることでした。



其処で生活できなくなる命の問題だというのに、この紙っぺら3枚で、島を汚染し、島の子どもの未来を蹂躙して良いという許可が下りてしまう。






まず、こちらの部分から。





計画予定地付近には、奄美の主要農産物であるタンカン畑があります。


産廃処分場は、発酵熱により付近の農作物にも影響を及ぼす可能性があるというのは、以前、このブログでも触れた通りです。


地熱による環境の変化や病害虫の発生リスクをどう考慮しているのでしょうか。







2つ目に、水源を守る対策は「散水などで清掃を行う」?

これは汚染を水に薄めて撒き散らしているだけです。
水は流れて土壌に染み込み、地下水に合流するでしょう。


また、廃棄物を破砕する際に出た粉塵や微粒子が浮遊し空気も汚されます。



そもそも、複合汚染された廃棄物を島に持ち込ませてはいけないんです。



3つ目に、計画予定地の下流となる田雲川の水をポンプで汲み直接使う小中学校、そして付近の崎原集落に対してはこうです。




また、「水質検査を行い」「十分注意」し「大きな影響は生じないと思います」などの文言も。

そして、「場合によってはポンプの移設を検討する」とのこと。



子ども達が使用する水を汚染の危機に晒しながら、懸かる事象に対して責任が取れるのですか。



ポンプの移設をあげるということは水源がモロに汚染されることを企業や県、市長サイドも認識していることの証左です。



また、再三ブログで書いていますが川や地下水脈は繋がっていますので、汚染はジワジワと島全体に波及するでしょう。



では、狙われている現地は実際にどのようになっているのでしょうか。
計画予定地の視察をするための散策会を5日の日曜日に行います。


絶滅危惧種の天然記念物にもたくさん会えるかもしれません。



『奄美への“産業廃棄物”持込みを許さない』自然観察会


【日時】平成29年2月5日(日) 9:00~12:00

【集合場所】大島支庁、駐車場

【内容】“産廃処理場”の建設が計画されている崎原の現場とその周辺の自然観察

【参加費】無料


朝早いですが、名瀬周辺のみなさんは是非いらして下さい!


(朝に極度に弱い管理人ですが現場をブログにてレポします)




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Posted by 管理人( ´ ▽ ` ) at 19:11Comments(2)イベント告知

2017年01月27日

業者は「放射性物質が含まれるのは仕方ない」


現在、環境省は、1キロあたり、8000ベクレル以下の核汚染されたものを「普通のゴミ」としています。

※震災前は、
セシウム濃度100bq/kg以上
→厳重に管理





(画像は環境省のpdfより)



安定型産廃に東日本で出た8000bq未満の焼却灰を捨てることは、マニフェスト違反で不法投棄となります。



しかし、ブログでも再三紹介したように、安定型産廃では不法投棄が横行している現実があります。



というか、そもそも、核汚染されているものは焼却灰に限りません。



また、業者側は実際に「受け入れる災害ゴミに放射性物質が含まれるのは仕方がない」と話しています。



島に放射性物質が付着した廃棄物が持ち込まれたら、島人は内臓から骨まで被曝させられる。



放射性物質は微粒子です。
フェリーに付着し、港を汚し、ゴミを満載したトラックが島を行き交うために、道や空気を汚し、島の至る場所を核汚染させる。



もし、島の雇用問題をあげつらい、今回の産廃計画を推進するならば、
島の作業員は被曝労働を強いられることになるでしょう。



職場で放射性の微粒子を吸い込み、家に運び込まされ、父の帰りを待つ子たちまで被曝させられるのです。



また、そもそも安定5品目と規定し島に持って来るプラスチックやゴムは放射性物質を集めやすい性質があるのです。



プラスチックやゴムには、電子吸引性があります。

これは、同じ仲間の原子が集まる性質であり、同じ原子を持っている放射性物質がより集まりやすいと考えられているのです。


ただの廃プラスチックや廃タイヤではない。
目に見えない放射性物質がたくさんくっ付いた廃棄物が内地から島に投棄される・・・



8000bq基準を出し、汚染物質の拡散を許した環境省。
産廃処分場建設を現状で認めている朝山市長。


どちらも奄美群島を貴重な天然記念物がいるとして世界自然遺産に推進していますが、あまりにもやることが分裂しているのでは?



これは、計画予定地で私達が見つけたアマミイシカワガエルです。




調べれば調べるほど、矛盾と危険性に満ちた今回の産廃計画。


私達、奄美の産廃処分場建設を阻止する会の有志は、断固としてこれを認めません。


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2016年12月21日

住民集会に行ってきましたレポその2。八尋元助教の講演

さて。
の続き。

元千葉工業大学助教である八尋信英氏の、安定型処分場の危険性についての講演内容をピックアップして書いていきます。




300件ほどの安定型産業廃棄物処分場の調査実績があり、科学者である八尋氏はこう語ります。



【安定型処分場で問題なのは1度、建設を許してしまえば、あらゆるゴミが集まってきてしまうという点です。】



【簡単に、不法投棄がおきてしまう。つまり何でもありな状態になる】



【島の方が運びやすい。船で廃棄物を持ってこれるのでコスパも良い】






また、八尋氏が調査された、福岡の安定型処分場についての発表で非常に興味深い点がありました。



廃棄物に付着している物質が化学反応し、有毒な硫化水素などが発生するというのは、以前このブログで述べました。



その反応を抑制するために、業者がいろんな物質を撒いて火消しをしている証拠を八尋氏や筑紫野の住民がおさえたのだそう。



また、抑制物質を撒いて、さらに化学変化を起こし硫化水素が発生してしまうという元も子もない状態になったという事例も紹介されました。



まさに安定型処分場は汚染のカクテルであるという証左なのでは。






【環境ホルモンが土壌から出た】




八尋氏の研究で、福岡の筑紫野にある安定型処分場の土壌からはビスフェノールA(BPA)が出てくるということも明らかになりました。


ビスフェノールAは環境ホルモンの1つ。
不妊や奇形の一因であり、

内分泌撹乱(ホルモンの異常)を起こし、免疫力も下げます。
また、アレルギーやアトピーなどの原因にも。


また、ほんの少量でも活性酸素を増やすので、老化やガンなどの原因になります。




このような理由から、自分はビスフェノールAなどの環境ホルモンを日常的に避けた生活をしていますが、
そのような物質が土壌から高濃度で検出されることに戦慄を禁じ得ません。










【重金属汚染で、生き物が真っ黒になる】





また、安定型処分場は重金属によっても、周囲の土地や水が汚染される懸念があります。


過去に安定型処分場で検出された主な有名どころの重金属は以下の通り。



・水銀(水俣病の原因)



・クロム(築地の土壌からこれが出て大騒ぎでしたね)



・カドミウム(イタイイタイ病の原因)



・ヒ素(和歌山カレー事件で有名)



・ウラン(放射性物質)





などなど、有害な重金属は毒性が強く微量でも人体に影響が出ます。また、私たちの身体に必要な元素であっても環境中の濃度が高くなれば有害となります。





たとえば、この記事をお読みの貴方がお母さんならば、妊娠中には、【水銀の生体濃縮をしているカジキやマグロは食べないで。】と島の病院で教わると思いますので、その怖さはなんとなくわかるかもしれません。



(重金属のキレート(排出)の為に、玄米の食事を提供する飲食店も島には有りますよね。)





さて、マンガンも重金属の1つです。



八尋氏が反対運動に携わった福岡の産廃では、全身真っ黒になったサワガニやカワニナが発見されました。



黒いサワガニを解剖してみると、水を濾し取るフィルターであるエラまで真っ黒に着色していたそう。



そこで、水質を検査したところ、高濃度のマンガンが検出されたのだそう。



このように、有害な物質は必ず生物の身体に濃縮されていくのです。






最後に八尋元助教は、こう締めくくりました。



【産廃建設反対となる武器は、個々の土地によって異なります。

だから、この土地の強みを生かし、客観的な事実をもってして反対運動を展開すべきでしょう】





奄美の強みとは何か。
単なる反対的反対にさせないための戦略とは何か。


崎原住民が思う奄美の武器とは、豊かな自然、固有種の宝庫。

また、本土や沖縄に比べても化学的な汚染が未だ少ないということが挙げられるのではないでしょうか。





現在、客観的な事実を構築するための様々な情報が入っており、水質なども併せて調査中です。逐次、しーまをお読みの貴方にもシェア致しますね。



※八尋先生の肩書きは元千葉工業大学 助教です。
教授や助教授と書いてしまっていたことを訂正致します。

(2017年2月9日)


署名は、まだまだ集めております!
皆様、宜しくお願い致します!

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Posted by 管理人( ´ ▽ ` ) at 22:03Comments(6)安定型産業廃棄物処分場について